れいちぇ

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先延ばし癖はどうして治らないのか

先延ばし癖

誰でも自分の幸せや利益を最大にするような選択をするはずなのに、

不幸せや不利益になるような選択をしてしまうのはどうしてでしょうか?

自分で選んでいるのに自分の利益に反してしまう矛盾した行動を

この本では「自滅する選択」と呼んでいます。

 

なぜ自滅するような選択をしてしまうのか、どうすれば回避できるのか。

経済学と行動経済学を取り入れた自滅する選択のメカニズムと対処法が

テーマとなっています。

 

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なぜ太っている人は借金をするのか?――自滅する選択のなぞ

意志の弱さ

自滅する選択とは何か?

ギリシャ哲学では、道徳的に抑制しなければならない誘惑に

負けてしまう意志の弱さを「アクラシア(akrasia)」という言葉で表現。

道徳上の問題だけでなく、私たちは長期的には悪い結果にしかつながらない

ひとときの快楽に対してどれだけこらえ性がなく、いかに不幸を選んできたか・・・

自分自身に決してよい結果にならない行動
  • 貯蓄の不足
  • 多重債務やカード破産
  • 肥満などの生活習慣病
  • タバコや薬物
  • ギャンブルへの依存
  • 朝早いのが分かっているのに夜更かしする
  • 仕事の締め切りがせまっているのに、どうでもいい仕事から取りかかってしまうなど
太っている人ほど強い負債傾向――相関する自滅選択

自滅傾向

住宅ローン以外の負債を持っている人と持っていない人では

男女とも負債者のグループの方が高い肥満率を示している。

貯金率の低い国ほど高い肥満者比率を示す傾向もある。

そして、喫煙者の方がより高い確率でギャンブル習慣を持ち、負債を保有している。

 

直接の因果関係を示しているのではなく、

Aという自滅選択をする人は、Bという別の自滅行動を取る傾向も強いということ。

現在と将来を秤にかける

現在と将来

自滅する選択は時間を通じた選択でしか起こらない現象。

【異時点間選択(時間を通じた意思決定)】

現在の利益(満足)未来の利益(満足)を秤にかけてどちらを選ぶか。

お金や節約に関する選択
  • 「将来」を取る人は年功賃金、「現在」を取る人は能力給。
  • 月々の所得のうちどれだけを消費に充て、どれだけを貯蓄に回すか。
  • 省エネ型の高価なエアコンで将来の光熱費を節約するのか、省エネ機能では劣るが安価なエアコンを買うのか。
  • ガソリン車かハイブリッド車か
仕事や勉強に関わる選択
  • 夏休みのように決められた期間の中で、宿題のような面倒な仕事(マイナスの満足)をどのタイミングで負担するか。
健康に関わる選択
  • 「(将来)太るから、(今)食べない」「(将来の)体質を改善するために、(今)野菜を摂る」「(将来の)健康のために、(今)歩く」
  • 「吸い過ぎているので今日はこれ以上タバコは吸わない」「将来肺がんになっても、この一服はやめられない」

 

自滅する選択は、自分で選んだにも関わらず

後になって自分を傷つける矛盾した行動。

 

自分を傷つける矛盾した行動

①リンゴ1つ ②リンゴ2つ

どちらを選ぶかと言われれば、どの人も数の多い②を選ぶ。

 

しかし、③今日のリンゴ1つ ④明日のリンゴ2つの場合

不思議なことに③のリンゴを選ぶ人が出てくる。

2つのリンゴという(大きな)利益を犠牲にして、

1つのリンゴという(小さな)利益を選ぶようなことが起きてくる。

 

健康か不健康かと問われれば健康をとるが、

今日の快楽か5年後の健康かと問われると、

5年後の健康を捨ててまで、今日の快楽になびく人が出てくる。

 

同時点の選択で選ばれるはずのない小さい利益が

異時間では選ばれ、それが自滅する選択につながっていく。

 

現在指向性がポイント――時間割引率で考える

現在指向性

選択する人が将来よりも現在にどの程度ウエイトを置いているか、

どの程度現在指向型か、どれだけせっかちかということに問題は依存する。

現在指向性の程度が分かれば、異時点選択のその人の行動が予想できる。

 

せっかちさ(現在指向性)の程度を捉えるために経済学が考案したのが

「時間割引率」

 

時間割引率の高い人は、将来よりも

現在の満足に高いウエイトを置いて行動する「せっかちな人」

時間割引率の低い人は、将来の満足のために現在の満足を我慢する「忍耐強い人」

 

時間割引率

今日受け取る予定の1万円を1年待ってほしいと頼まれた時、

あなたはいくらの金利を要求しますか?

その時に要求する金利があなたの時間割引率です。

 

高い時間割引率の人ほど、将来より現在を優先させるので

高い消費性向(低い貯蓄性向)と高い負債傾向を示す。

もちろん影響は経済的な意思決定に限らず、すべての異時点問題選択に及ぶ。

 

将来の健康や美しい体型よりも、

現在美味しいものを食べて食欲が満たされる方を優先させ、

タバコやギャンブルのような習慣性を持つものについても

長期の損失をかえりみない傾向がある。