何気ない1日を特別な1日に変えるハッピーな洋楽ロック・邦楽ロックを10曲選出。
ロックオタク脳内にある1万曲以上のROCK&PUNKライブラリーの中から、キラキラと輝くような曲を、砂金を探し出すかのごとく見つけました。
朝起きた時に聴きたい曲
ウェイク・アップ・ブー!/ブー・ラドリーズ
最高にさわやかで心地のいい目覚めを約束する1曲。
PVは見なくてよい!見なくてよい!見なくていいからね!!
(ハゲだから)曲だけ聴いてください。
'95年クリエイションレコーズより発表。
ちなみにクリエイションはオアシスが所属していたUKインディーズ会社で、所属する全てのアーティストが聴く価値があるという奇跡のレーベル。
片っ端から聴いてOK!(当たりクジしか出てきません)
それくらいにクリエイションレコーズ創始者、アラン・マッギーの耳と嗅覚が凄かったのです。
史上もっとも気分が良くなる曲
ある心理学者が、特別な数式を用いて、音楽史上でもっとも幸福感を与える楽曲を選定した。
このユニークな研究結果を発表したのは、ゴールドスミス大学で心理学の講師を務めているTomas Chamorro-Premuzic博士。
博士は曲の幸福感を数値化する公式を発明。
P(ピッチ)+Pos(ポジティヴな歌詞の割合)+T(音質)+BPM(1分間のビート数)+IS(Iは音楽から連想するイメージ・記憶、Sはセロトニンのレベル)
この公式に当てはめた結果、ブー・ラドリーズの「Wake Up Boo!」が「もっとも気分が良くなる曲」に認定された。
- 1位:ブー・ラドリーズ「Wake Up Boo!」
- 2位:ビーチ・ボーイズ「Good Vibrations」
- 3位:ジャクソン5「I Want You Back」
- 4位:ビートルズ「Here Comes The Sun」
- 5位:マドンナ「Holiday」
散歩しながら聴きたい曲
ニノウデの世界/スピッツ
スピッツが大ブレイクした1990年代、イギリスではブリットポップなるムーブメントが攻勢を強めた。
しかし、ブリットポップバンドが束になってもかなわないであろう珠玉のメロディメーカー草野マサムネ。
草野らが影響を受けたのは、パンクにUKインディーズ(あと少量のメタル)。
そこに昭和歌謡というフレーバーを散らすと、こんなにも味わい深い趣に。
初期の作品は特におすすめ。
ちなみにスピッツはもともとパンクバンドだったんですよ。
(たまににじみ出るパンクスピリットを見逃すな)
冷たくって柔らかな
二人でカギかけた小さな世界
かすかに伝わってきて
縮んで伸びてフワリ飛んでった
タンタタンターーン それは僕を乗せて飛んでった
タンタタンターーン それは僕を乗せて飛んでった
ああ君の そのニノウデに
寂しく意地悪なきのうを見てた
窓から顔出して
笑ってばかりいたら こうなった
タンタタンターーン そして僕はすぐに落っこちた
タンタタンターーン そして僕はすぐに落っこちた
しがみついてただけの あの日
おなかのうぶ毛に口づけたのも
思い出してはここで ひとり
煙の声だけ吸い込みながら
なんにもないよ 見わたして
ボーッとしてたら何故 固まった
タンタタンターーン 石の僕は空を切り取った
タンタタンターーン 石の僕は空を切り取った
空を見上げながら聴きたい曲
ホール・オブ・ザ・ムーン/ザ・ウォーターボーイズ
マイク・スコットの書く歌はどれも非常にひたむきでポジティブ。
しかもそのポジティブさは、現実をしっかり見据えた強さを含んでいる。
地を這い、迷い、思考錯誤をしながらも、まだ物事の一面しか見えない自分と、空を飛び、迷わず、合理的で、物事の全体を把握し、はしごを登り、輝く星を手にしようとしている君・・・
というような歌詞の「The Whole of the Moon」
実はこれ、アズテック・カメラのロディ・フレイム賛歌なのです。
アズテック・カメラとウォーターボーイズは同じスコットランド出身で、同じく1983年にファーストアルバムを発表。
ネオアコブームにより時代の寵児となったロディ・フレイムと低空飛行の自分。
嫉妬や焦りなどのネガティブな色合いはなく、事実を素直に受け止め賞賛。
またTo reach too high.Too far.Too soon.と、行き過ぎてしまうことへの心配も描かれている。
不器用ながらも、自分なりの歩き方で道を探し続けようとするマイク・スコットの決意が読み取れる。
I pictured a rainbow
僕は虹を思い描いていたのに
You held it in your hands
君は自分の手で握っていた
I had flashes
僕にはひらめきがあったけど
But you saw the plan
君には計画があった
I wandered out in the world for years
僕が世界中を何年も放浪していた間
While you just stayed in your room
君はただ自分の家に居た
I saw the crescent
僕は三日月しか見えなかったのに
You saw the whole of the moon
君は月の全面を見ていた
The whole of the moon
月の全面を
You were there in the turnstiles
君はあそこの柵の上に立ち
With the wind at your heels
かかとで風を受け
You stretched for the stars
星に手を伸ばし
And you know how it feels
そして気づく
To reach too high
高すぎて
Too far
遠すぎて
Too soon
速すぎることを
You saw the whole of the moon
君は月の前面を見ていた
I was grounded
僕は地面に打ち付けられたのに
While you filled the skies
君は空を満喫していた
I was dumbfounded by truth
僕は現実に唖然とさせられ
You cut through lies
君は嘘を見通していた
I saw the rain dirty valley
僕は雨で汚れた谷を見ていたのに
You saw Brigadoon
君はブリガドゥーンの町を見ていた
I saw the crescent
僕は三日月しか見えなかったのに
You saw the whole of the moon
君は月の全面を見ていた
I spoke about wings
僕は翼について語ってたけど
You just flew
君は飛ぶことから始めた
I wondered I guessed and I tried
僕は悩み、考え、試してみたけど
You just knew
君は始めから知っていた
I sighed
僕は溜め息を吐いたけど
... but you swooned
君はあっさり諦めた
I saw the crescent
僕は三日月しか見えなかったのに
You saw the whole of the moon
君は月の全面を見ていた
The whole of the moon
月の全面を
With a torch in your pocket
たいまつをもって
And the wind at your heels
かかとに風を受け
You climbed on the ladder
君ははしごを登り
And you know how it feels
そして気づく
To get too high
高すぎて
Too far
遠すぎて
Too soon
速すぎることを
You saw the whole of the moon
君は月の前面を見ていた
The whole of the moon
月の全面を
Unicorns and cannonballs
ユニコーンと砲弾
Palaces and piers
宮廷と埠頭
Trumpets towers and tenements
トランペットの塔と共同住宅
Wide oceans full of tears
涙で溢れる大洋
Flags rags ferryboats
旗、ぼろ布、フェリーボート
Scimitars and scarves
三日月刀とスカーフ
Every precious dream and vision
Underneath the stars
星空の下にある全ての愛しい夢と希望
Yes you climbed on the ladder
そう 君は帆に風を受け
With the wind in your sails
はしごを登る
You came like a comet
君は彗星のようにやって来て
Blazing your trail
その尾を輝かせる
Too high
高すぎて
Too far
遠すぎて
Too soon
速すぎて
You saw the whole of the moon
君は月の前面を見ていた
好きな人ができた時に聴きたい曲
君の瞳に恋してる/ヒース・レジャー
Heath Ledger Singing "Can't Take My Eyes Off You" - YouTube
恋した時、なぜかいつも脳内にこの曲が流れます。
調子っぱずれな感じが、逆に恋するワクワク感を加速させる。
この曲を聴く(観る)とヒース・レジャーに恋してしまいそうになりますが、後の『ダークナイト』のジョーカーだということをお忘れなく。
チャリで2人乗りして聴きたい曲
Baby自転車/エレファントカシマシ
「遁世」の中で「お前に女は必要か?」「ペットのようなら飼ってもいい」などとのたまわっていた宮本浩次が、本当の愛を知った後に発表した名盤『ココロに花を』
その中の1曲(他の曲も心臓がヒリヒリするくらいにおすすめ)。
チャリに乗りながら「Baby Baby 自転車で~♪」っと何百回、口ずさんだことだろう・・・。
楽しくてテンション上がって自転車を暴走させないよう注意が必要。
昨日は昨日 明日はそう明日
毎日新しい
何でもないようで そうさきっと
毎日かわってく
どこかで聞いたようなセリフが
俺達をおどかす
夕暮れのステイション
見慣れたそのロケイション
確かに変わっていく
Baby Baby 自転車で
風の中を走ろうぜ
Baby Baby 二人乗り
悲しみの交差点を越えよう
明日の天気を気にするような
気軽なものさ
本当のことは誰も知らない
誰にもわからない
少しずつ何かが違う
ああ そんなものさ
円滑なコミュニケーション
素晴らしいインスピレーション
確かに変わっていく
Baby Baby 自転車で
街の中を走ろうぜ
Baby Baby 夕暮れの
人ごみの中へと行こうぜ
Baby Baby 自転車で
街の中を走ろうぜ
Baby Baby 朝もやの
朝もやの住宅街を行こうぜ
Baby Baby 自転車で
風の中を走ろうぜ
Baby Baby 二人乗り
悲しみの交差点を越えよう
ほろ苦スイーツを食べながら聴きたい曲
ザ・コンセプト/ティーンエイジ・ファンクラブ
奇跡のレーベル、クリエイションレコーズから2組目のバンドをご紹介。
クリエイションは'80年代、放送事故かと思えるようなフィードバックノイズの嵐の中、ポップなメロディを奏でるという衝撃のバンド ジーザス&メリー・チェインを発掘しているのですが、その系譜ともいえるバンドがティーンエイジ・ファンクラブです。
ティーンエイジ・ファンクラブは脳ミソを溶かすようなメルトダウンメロディ+轟音ギターが特徴。
体に悪かろうスイーツのような中毒性に襲われる。
ところで、このPV初めて観たけどダサすぎて泣ける。
(何あのトイレットペーパーみたいなヒラヒラ)
She wears denim wherever she goes
彼女はどこへ行く時だってデニム姿
Says she's gonna get some records by the Status Quo
言うんだ ステイタス・クオーのレコードを買いに行くって
Oh yeah...Oh yeah...
オウイエ オーウイエ
Still she won't be forced against her will
それに彼女は自分の信念に合わないことは無理にしたりしない
Says she don't do drugs but she does the pill
言うんだよ ドラッグはしないって けどピルは飲むわって
Oh yeah...Oh yeah...
オウイエ オーウイエ
I didn't want to hurt you oh yeah...
僕は君を傷付けたくなかったんだよオーーイエイ
I didn't want to hurt you oh yeah...
僕は君を傷付けたくなかったんだよオーーイエイ
Says she likes my hair 'cause it's down my back
言うんだ 僕の髪の毛が好きだって 何故って背中までのびてるから
Says she likes the group 'cause we pull in the slack
言うんだ グループが好きだって 何故って僕らがピシっとしてるから
Oh yeah...Oh yeah...
オウイエ オーウイエ
When she's at the gig she takes her car
ギグを見に行く時 彼女は自分の車に乗る
And she drive us home if it is in a bar
そして僕らを家に送ってくれる もしそれがバーでだったなら
Oh yeah...Oh yeah...
オウイエ オーウイエ
I didn't want to hurt you oh yeah...
僕は君を傷付けたくなかったんだよオーーイエイ
I didn't want to hurt you oh yeah...
僕は君を傷付けたくなかったんだよオーーイエイ
[Solo]
ギタア
I didn't want to hurt you oh yeah...
僕は君を傷付けたくなかったんだよオーーイエイ
I didn't want to hurt you oh yeah...
僕は君を傷付けたくなかったんだよオーーイエイ
[Pause]
Aaaah... Aaaah... Aaaah...
あーーーあーーーあーーーあああー
あーーーあーーーあーーーあああー
あーーーあーーーあーーーあああー
あーーーあーーーあーーーあああー
あーーーあーーーあーーーあああー
あーーーあーーーあーーーあああー
あーーーあーーーあーーーあああー
ギタア
「ほろ苦」の理由は呪われた映画『ヤング≒アダルト』に使用されたから。
悪夢としか思えない。もうホントにやめて・・・いろんな意味でいたたまれない。
ディズニーランドかUSJで迷っている時に聴きたい曲
ザ・ニュー・ポリューション/ベック
Beck - The New Pollution - YouTube
ベック・ハンセンはデビュー時、宇宙人または狂人然としていました。
「俺は負け犬だ ベイベー なんで俺を殺さない?」とブルースギターのループにラップを乗せたローファイ仕上げの「Loser」を披露。
インタビューには質問をはぐらかすような頭のおかしい受け答えをし、着ているのはダサい極みのメタルバンド「DIO」のTシャツ・・・
逝かれてる度★★★★★
しかし、この曲が収録されたセカンドアルバム『オディレイ』発表時、キチガイベックはほっぺの赤い田舎の純朴青年に変身!
インタビューには誠実に答え、行儀がよく、服装もこぎれい。
そして、これが素のベックでした。
デビュー時の頭狂ってますアピールは、マスコミや音楽業界を警戒して、かく乱させながら、彼なりに適正距離を学んでいた模様。
本来の彼は「謙虚」で「誠実」で「純粋」で「聡明」
子供のような好奇心を持ちながらも老成している。
めくるめく音の展開がまるでアトラクション。PVも秀逸。
こんなおしゃれで、こんなバカバカしいプロモーションビデオは他に見たことがない。
PV観るにあたってはクラフトワークを知っておくと良い。
夕日を見ながら聴きたい曲
綺麗な首飾り/ブランキー・ジェット・シティ
どうして浅井健一(ベンジー)はこんなにも馬鹿でまっすぐで純粋で動物みたいなの?
まっすぐすぎる感性が胸に突き刺さって、汚れた大人の心臓が痛むんですけど!!
ある種、テロ。
純粋テロリスト。
浅井健一のことは純テロと呼ぼう。
夕焼けの色が本当の世界の色だとしたら
すべての小さな子供達に
今すぐその事を伝えなくちゃいけないだろう
何よりも先に
燃えて行くあの空が夜に消えて行く前に
どうにでもなればいい
こんな世界なんて
無茶苦茶にしてしまえ
すべてを焼き尽くしてしまえ
無邪気な顔して眠る子供の夢は
恐ろしい物語
でも けして汚れてはいない
夕焼けの色がこの街をゆっくり染めはじめて
また少しだけ
世界が終わりに近づいた
森を駆け抜けるオオカミが
美しい足音響かせて
サヨナラを告げる
ずっと続く海岸線
この綺麗な首飾りを君にあげる
愛している
心の底から
眩しい光と
争いがあふれる
はじめて出会った
この世界を
この綺麗な首飾りを君にあげる
首飾りを
夜寝る時に聴きたい曲
ナイトスウィミング/R.E.M.
美しいメロディの上に文学的歌詞が展開される・・・
時には政治的メッセージが込められることもあるR.E.M.の曲。
アルバム『Automatic For The People』は「死」をテーマにすることで、かけがえのない「生」を浮かび上がらせた。
「Nightswimming」はその中の1曲。
Nightswimming deserves a quiet night.
ナイトスイミングは静かな夜が良い
The photograph on the dashboard, taken years ago,
サッシュボードには数年前に撮った写真がある
Turned around backwards so the windshield shows.
過去を振り返れば、フロントガラスに映し出される
Every streetlight reveals the picture in reverse.
全ての街灯がその写真を背後から照らし出す
Still, it's so much clearer.
いまでも、とても鮮明に
I forgot my shirt at the water's edge.
僕はシャツを波打ち際に忘れてきた
The moon is low tonight.
今夜の月は低い
Nightswimming deserves a quiet night.
ナイトスイミングは静かな夜が良い
I'm not sure all these people understand.
全ての人が理解するか僕は分からない
It's not like years ago,
何年も前という訳じゃない
The fear of getting caught,
捕まる恐怖
Of recklessness and water.
無謀さと水に
They cannot see me naked.
彼らはむき出しの僕を見ることは出来ない
These things, they go away,
そういうこと、彼らは立ち去る
Replaced by everyday.
毎日置き換えられる
Nightswimming, remembering that night.
ナイトスイミングはあの夜を思い出す
September's coming soon.
9月がまた訪れる
I'm pining for the moon.
僕は月に恋をする
And what if there were two
そしてもし月が2つあったなら
Side by side in orbit
Around the fairest sun?
最も美しい太陽の周りの軌道上に並ぶかな
That bright, tight forever drum
それは輝いてぴったりと永遠に太鼓を鳴らす
Could not describe nightswimming.
ナイトスイミングは語らない
You, i thought i knew you.
僕は君を知りたかった
You i cannot judge.
僕は判断できない
You, i thought you knew me,
君に僕を知って欲しかった
This one laughing quietly underneath my breath.
これが僕の胸の奥底で静かに笑っている
Nightswimming.
ナイトスイミング
夢の中で聴きたい曲
ハー・モーニング・エレガンス/オーレン・ラヴィー
イスラエル出身、1976年生まれのシンガーソングライター、オーレン・ラヴィー。
「Her Morning Elegance」は、劇作家・ディレクターでもあるオーレンが自身で撮影したストップモーションPVにて大ヒット。
出演しているのはShir Shomron(イスラエル出身のモデルで女優)。
エレクトーン音とドラムブラシのリズムが心地良く、ベッドサイドで流すのにはぴったりの曲。
いい夢見られそう。おやすみなさい (o_ _)o.。oOO
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